動物看護師名鑑 vol.06  西村 裕子さん

 

ご好評いただいている「動物看護師名鑑」!

では、次の動物看護師さんのご紹介です!

 

 西村 裕子さん

 

 

職歴を教えてください

福岡の動物専門学校を卒業後、山口県の動物病院にて約7年勤務、その後人医療の看護学校へ行き、正看護師として、小児科、整形外科、眼科、内科、透析科などを6年かけて経験。

認定動物看護師を育成するため学校法人YIC学院にて教員となる。

関東への上京を機に、災害危機管理を学び始め、現在は、人も動物も災害支援できる動物看護師の育成や「災害動物看護」を通じて看護領域や、看護の本質や独自の機能、看護の自律性を広める活動をしている。

また「ペット救急員」や「HABEN」として飼い主向け講座も展開。

その他、災害支援ナースや防災ナース、医療的ケア指導員として、獣医療と人医療を繋ぐ活動も行なっている。

 

動物看護師を目指したきっかけは?

子どもの時から、たくさんの動物に囲まれ、出かけるのは動物園といった環境で、自然と動物関連の仕事をしたいと思ったから。

 

働き始めて苦労したことは?

私が働いた動物病院の獣医師は、獣医歴30年以上の先生で、触ればすぐ分かる神のような手を持ち、経験から導き出される治療は、私には到底分からないものばかりでした。

病院も常連さんばかりで、診察券が有りませんでしたのでカルテすら出せず、全ての飼い主様の顔と名前、飼っておられる動物の名前を頭に叩き込むのに苦労しました。

またそんな先生でしたので、動物の専門学校の事を「行くだけお金の無駄」と言っておりましたし、上司の動物看護師は、専門学校卒ではありませんでしたが、現場で様々な手技を身に付けられ、獣医師以上に何でもできる方でした。

そういった職場でしたので、学んだ事を生かす場もなく、就職先の動物病院のやり方に染まらざるおえないという所は、苦労した点です。

せっかく習得したトリミング技術も使う場がありませんでした。

今になって思いますが、動物病院というプライドや、ペットサロンとの連携を思えばこそですし、領域を大切にされていたのだと思います。

 

動物看護師としてのやりがいは?

上記のような職場でしたので、獣医師が行うこと、動物看護師が行うことという領域は、はっきりとしており、他の病院以上に様々な事を経験させて頂いたと思います。

当時は、ヒルズが栄養のゼミを開いて下さっていて、学んで来たことで、栄養の分野を任せて貰えました。

それを待合室で飼い主様へ直接お伝えできる場を与えて貰いました。

療法食の処方は、もちろん獣医師ですが、それを自宅に帰って継続できるよう指導する、飼い主様のライフスタイルに合わせてお伝えする、このような時に動物看護師としてのやりがいが持てると感じておりました。

のちに人医療にて「看護」を学びましたが、やはり「医療の視点で生活を護る」専門職として生活支援を行えることは、やりがいに繋がると思っております。

 

動物看護師をしていて、忘れられないエピソードは?

動物看護師の立場として、現場ではないですが…専門学校の教員として、教え子を送り出した時が、何より忘れられません。

今でも私の活力源となっております。この送り出した子たちのために、動物看護職の可能性を広げたいと思っておりますし、人医療のようにどこの病院へ行こうが、動物看護師という専門職として働ける未来にしたい考えと活動を行なっております。

入学してすぐの時から卒業までに、本当に様々な出来事が起こります。

同じような失敗を私自身がしておりますので、口煩くもなってしまいますが、やはり1人1人違う想いを持ち成長していく姿に、私自身も多くの学びを貰いました。

現在の獣医療は、個々の動物病院の色に染まらざるおえませんが、私は、生徒たちに「動物看護とは?」という根底を伝える事を大切にしました。

これを持っていれば、どこに行っても動物看護師として胸を張って働けると信じております。

 

今後のキャリアはどうする予定ですか?

人医療と獣医療を繋ぐ活動は、続けます。先日、RECOVER心肺蘇生法の実技実習も終えましたので、夜間救急の動物看護師など週に数日獣医療に関わりつつ、人医療にもこれまでのように講師として関わりたいなと思っております。

半年くらい前から埼玉県に移住したのですが、まずは埼玉県から自治体と繋がっていき動物防災を広めることや「わんにゃんぴ相談室」とも連携をしておりますので、地域にて動物看護師が活躍できます場を広げて行きたいと思っております。

今年は、埼玉県の動物愛護推進委員にも応募しておりますし、埼玉県看護職協会の災害支援ナースにもこの4月より登録が叶います。

両方の看護師である事を生かして、私にしか出来ないことを精一杯行っていきたいと思います。

 

将来の夢を教えてください

いずれ地元の山口県に戻り、人医療の訪問看護ステーションを立ち上げようと思っています。

そこには、看護師だけでなく、動物看護師にも在籍してもらい、動物介在活動や高齢だからと言って動物の飼育を諦めざる終えない方を支援できたらと思っております。

またこのステーションには、カフェコーナーやセミナースペースを設け、地域活性化や、地域全体で高齢者や子育てなどを支援できるそんな開かれた場所を作ることが夢です。

そして、夜には小料理屋の女将になります笑。

 

あなたにとって動物看護師とは?

私にとって、天職であり専門職です。人医療の看護師ではありますが、私の根底は動物看護師です。

動物看護師は、もっともっと自由であって良いと思っています。

これからの時代、二足も三足もわらじを履く必要のある時代がきます。

病院という狭い場所に留まらず自由な働き方をして良いと思っています。

「看護は、生活の中にある」ナイチンゲールの言葉です。

病院にいては見えないもの、気付けないものが多々あります。

動物看護職協会への参加やセミナーへの参加、もちろん地域の防災活動、様々な他職種が集まる場所への参加など、是非一歩を踏み出して頂きたいと思います。

情報を取り、分析、総合理解をし、計画を立て実践して、またフィードバックする。

常に流動的に物事を考え、捉え、動くことが求められているのが動物看護師だと思っています。

最後まで読んで下さりありがとうございます。

私も7年勤務し、人医療に逃げました。病院の色が濃すぎて他の動物病院では勤務できないと思っていたからです。

ですが看護を学び気づきました。勤務しただけ動物看護の視点は磨かれ自分の根底に積み重なっていると…どこに変わろうともキャリアが逸れようとも、動物看護の専門職である根底は変わりません。

ご自身のキャリアに自信をもって様々な未来を、自由に描いて頂きたいと思います。

 


 

以上でインタビュー終了です!

 

まだまだ動物看護師名鑑は続きますので、

ぜひ次もチェックしてみてください(^-^)

 

前回の動物看護師名鑑はこちら

動物看護師名鑑 vol.05 小川 祐香理さん

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