動物看護師名鑑 vol.10 谷茂岡 良佳さん

 

ご好評いただいている「動物看護師名鑑」!

では、次の動物看護師さんのご紹介です!

 

谷茂岡 良佳(やもおか りょうか)さん

 

 

職歴を教えてください

ヤマザキ学園を卒業後、動物看護師として動物病院に勤務。
その後、(公財)日本動物愛護協会に勤め、職員として動物愛護運動に携わりました。

(公財)日本動物愛護協会では、一般の方から寄せられる、里親探し・ペットショップでの購入トラブル・しつけ方に関する相談などの電話相談に対応。相談内容は多岐にわたり、件数は1か月に200件を超えることもありました。

また、緊急災害時動物救援本部として、災害時動物救援活動に従事。
三宅島噴火災害では、「三宅島噴火災害動物救援センター」において副センター長補佐を務め、シェルターにおける動物の飼養管理、ボランティアコーディネイト、被災者への対応にありました。
東日本大震災では、主に福島県第一原発20キロ圏内にから保護した動物たちを収容する「緊急災害時動物救援本部福島シェルター」における被災動物の飼養管理業務を担当しました。福島シェルター閉鎖後は、東京都内に設置された「東日本大震災東京都動物救援センター」の副センター長を担い、動物の飼養管理とスタッフの指導にあたりました。

(公財)日本動物愛護協会を退職したのち、「しっぽのかぞく」を開業。家庭でのしつけ・トレーニングや、介護が必要な動物たちのデイ・ケアを行っています。
また、「わんにゃんぴっ相談室」の相談員として、飼い主さんからの相談にのる活動をしています。

看板犬の相棒「たまご」

動物看護師を目指したきっかけは?

きっかけは動物を助ける仕事につきたいと考えたことです。
そこに獣医師という選択肢もありましたが、治療ではなく予防や「てあて」をしたいという気持ちが強くあったので、動物看護師を目指しました。

 

働き始めて苦労したことは?

学校で学んでいるときは、動物が好きで、動物のために働きたい!という志の仲間に囲まれていました。
そのため、「動物を大切にしている人=動物を飼育している人」という視野しかありませんでした。

ところが、現場にでて知ったのが「飼育しているけれど適正な飼育をしない飼い主」がいるという事実です。
・飼いきれないから安楽死してほしい
・子猫うまれたから引き取って
・予防注射は高いからやらない
こんな飼い主がいる事実を知って、より強く感じたのが、

治療だけでなく飼い主へのはたらきかけが必要だ!

ということでした。

 

動物看護師としてのやりがいは?

飼い主さんが「看護師さんに相談してよかった!」と言ってくれたとき
動物が「看護師さんきたー!」と喜んでしっぽを振ってくれたとき
動物が「看護師がきたぁ・・・」としょげつつケアを受け入れてくれたとき
動物が「ケアはいやだー!」とかみつく元気をみせてくれたとき

私の存在を認めてくれてた飼い主さんと動物たちとふれあう瞬間が一番のやりがいです。
動物たちに嫌われることもあります。
それでも、私の存在を見てくれている、その気持があることが嬉しく思います。

遺棄された子猫のケア中

 

動物看護師をしていて、忘れられないエピソードは?

すべての経験が忘れられないエピソードばかりですが

震災時のシェルターワークでの動物看護師としての経験はとても強い印象に残っています。

獣医師の診療補助
動物たちの飼育管理
しつけ・馴化
施設の衛生管理
被災した飼い主さんとの対話・相談
飼い主探し
飼い主が見つからなかった子の里親探し
経理
物資の管理
取材の受付
ボランティアコーディネート

すべて動物看護師の役割でした。

とても大変な毎日でしたが、動物看護師としての経験値もあがりましたし、一生忘れることのできない思い出です。

 

今後のキャリアはどうする予定ですか?

動物たちの「訪問看護」についてもっと啓発していきたいと考えています。

動物病院ではご家庭での介護について、間取りや床の素材、飼い主さんのライフスタイルまで細かく確認しながら指導する時間も人材もなかなかありません。
そんなとき、訪問看護の仕組みがあれば、動物病院も飼い主さんも、安心してケアができると思っています。

また、千葉科学大学・動物危機管理教育研究センター開催の「災害時獣医療支援人材育成プログラム」を学び終えた認定動物看護師とその講師が集まり作成されたチーム「動物支援ナース」の一員として災害時の人と動物の支援活動を続けていきたいと思っています。

被災猫とのシェルターでのふれあい中

 

将来の夢を教えてください

動物看護師による訪問看護・介護が公認されることです。

ペットシッターとしての業務もおこなっていますが、「普通のシッターさんにはお任せできない老齢」であったり「ハンディキャップを持っているため、知り合いには頼めない」という飼い主さんからの相談が多くあります。

こんな飼い主さんたちが、迷わず「動物看護師に訪問看護を頼もう!」と選択できる社会を目指していきたいと思っています!

 

あなたにとって動物看護師とは?

私の生きる道です。
そして動物看護師は専門家であってほしいと思っています!

動物看護師だからこそできること。
動物看護師にしかできないこと。

そんな大切な役割がたくさんあると思っています。

この道は動物と飼い主さん、もちろん飼っていない人にもつながっています。

人も動物も、動物を飼っていない人も、動物に関わるときに笑顔でいてほしい。
その笑顔をつくるお手伝いをできるのが動物看護師でいられたらいいな、と思っています。

 

 

以上でインタビュー終了です!

 

まだまだ動物看護師名鑑は続きますので、

ぜひ次もチェックしてみてください(^-^)

 

前回の「動物看護師名鑑」はこちら

動物看護師名鑑 vol.09 新谷 政人さん

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